ジャカルタ近郊(ジャカルタ、ボゴール、デポック、タンゲラン、ブカシ)で操業していた繊維業60社が中部ジャワ州へ移転したというニュースです。
年初に行われた地域ごとの最低賃金の引き上げで、首都圏では大幅な上昇になっているためで、インドネシア繊維業協会のアデ・スドラジャット会長によると、「事業継続のために多くの繊維工場が中部ジャワ、西ジャワ、東ジャワに移転をしている。中部ジャワは、比較的賃金が安く、タンジュン・ウマス港への高速道路などインフラが整っているので人気がある」ということです。
インドネシアだけでなく、ASEAN諸国各地で賃金は軒並み上昇しており、安価な労働力の獲得だけを目的にした考え方は見直すタイミングに突入しいると思います。
更に見落としがちなのが、日本からスタッフを派遣した場合のコスト。
現地駐在するだけで住居の確保や、異国の地で生活を保護する為の費用を考えると現地スタッフが複数人雇用出来る費用が発生します。
現地雇用、日本からのスタッフは件、労働者に関するコストはFS(フィジビリティスタディ)の際には最もシビアに検証しなければいけないポイントかも知れません。